近頃、卵の価格がぐんぐん上昇しているのをご存じですか?スーパーの特売品としておなじみの卵ですが、卸値は5~7月の安値時期からなんと約45%も上昇しています。この値上がりの背景には、年末需要の高まりや鳥インフルエンザへの警戒感が影響しています。今回は、その理由や今後の価格動向について解説します!
1. なぜ卵の価格が上がっているのか?
卵の価格上昇には、以下の理由があります。
需要の増加
冬はクリスマスケーキやおでんなど、卵が欠かせないメニューが多い季節。加えて、食品加工メーカーが年末年始に向けて卵を積極的に確保しているため、需要が高まっています。
供給の減少
鳥インフルエンザの発生リスクを警戒して、農林水産省が鶏の淘汰を奨励した結果、供給力が低下しました。さらに、鶏卵農家の生産コスト(飼料やエネルギーコストなど)も上昇しており、生産調整が進んだことが価格上昇を後押ししています。
鳥インフルエンザのシーズンは
鳥インフルエンザのシーズンは概ね10月頃です。海外から渡り鳥が飛来する時期と一致し、主に秋から冬にかけて発生リスクが高くなります。そのため卵もその時期から値上がりし、1月頃に値段が落ち着きます。
加工業者の備蓄強化
2年前の鳥インフルエンザによる供給不足の教訓から、食品加工メーカーは卵を多めに確保している状況です。この動きが需給バランスを引き締め、卸値の上昇につながっています。
2. 店頭価格にも波及
現在、スーパーで販売されているMサイズ卵の平均価格は1パック(10個入り)で約203円と、夏場に比べて1割高い水準に達しています。一部のスーパーでは特売にしたいところですが、卸値が高いため安値で販売するのが難しい状況です。
3. 卵の価格、今後はどうなる?
年末までは高値が続くと予想されていますが、年明けには価格が下がる見通しです。その理由は次のとおりです。
年末年始の消費減
年末年始は多くの飲食店や食品加工メーカーが休業するため、卵の需要が一時的に減少します。一方、鶏の産卵は続くため、供給過多になると考えられます。
慢性的な生産コストの高止まり
ただし、生産コスト(飼料費、包装資材費、搬送コストなど)が引き続き高水準にあるため、価格が大幅に下がることは期待しにくいとされています。
4. 家庭での工夫がカギ
卵は私たちの生活に欠かせない食品ですが、価格が上がると家計にも影響します。特売を狙うのはもちろん、卵の保存期間を長くするための工夫や、卵を使わないレシピを活用するなど、家庭でできる工夫を取り入れてみましょう。
まとめ
卵の価格高騰は年末の需要増加や供給減少が主な要因であり、価格は年始に一時的に下がるものの、全体的には高止まりする可能性があります。日々の食卓を支える卵の動向に注目しながら、賢く買い物をしていきましょう!
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